●全建総連第24回 全国青年技能競技大会〜in岩手〜 代表選手大奮闘! 


 


 9月18日から20日までの三日間、全国から35歳以下の青年大工の精鋭が集い、その技を競い合う「第24回全国青年技能競技大会」が岩手県営体育館で開催されました。
 今年は37県連から、過去最多となる84人の青年大工が集いました。
埼玉土建からは、多比良和矢選手、福島教仁選手、町田将士選手(以上、深谷寄居支部)の三選手が出場しました。

 大会の課題は、規矩術のさまざまな技法が凝縮されていると言われる「四方転び踏み台」です。この難しい課題を図面作成から組立てまで、六時間で仕上げます。


銅賞 : 福島 教仁選手(中央)
奨励賞 : 町田 将士選手(左)、入賞 : 多比良和矢選手(右)

今大会で腕を競い合った仲間達!
   地元、岩手県代表の選手の力強い宣誓で競技大会が開会。競技説明の後、配布された材料の点検へ。材料の良し悪しが最終的な作品の出来を左右するとあって、各選手とも、入念なチェックを重ねます。

 翌日、午前九時半から競技がスタート。いっせいに図面作成に取りかかります。各選手、三十分を過ぎた頃から、次々と完成した図面を提出。続いて削り、墨付け、刻みの作業へと進みます。のみ打つげんのうの音が会場全体に響き渡る中、午前の作業が終了。例年に勝る早さで作業が進みます。
 昼食休憩に入ると、各選手の進行状況を見守っていた今野勝二・和田智一講師から、ペース配分を踏まえてのアドバイスが各選手に送られます。
 午後に入ると、刻みを終えた選手が次々と組立て作業へ。初出場の町田選手は、競技会場全体をリードする程の早さで作品を仕上げていきます。途中、指を負傷するハプニングに見舞われながらも、大幅に時間を残して作品を完成。最終チェックに時間を割きます。多比良、福島選手もそれに続きます。
午後四時、競技終了。八十三人の選手が作品を提出。今までにない作品の完成率からも、今大会のレベルの高さがうかがえます。

 閉会式の前には、前日仕上げた作品が審査を終えて展示されます。 展示された各選手の甲乙付けがたい作品の出来栄えが、丸山技術研修センター副理事長をうならせます。
 いよいよ迎えた閉会式。
 結果発表で、入賞者の中には多比良選手の名前が。そして・・・「銅賞、29番、福島教仁選手」の名前が告げられると、会場からは惜しみない拍手が送られました。福島選手は三度目の出場で、念願の三賞を獲得。町田選手も奨励賞を受賞。惜しくも入賞には手が届かなかったが、今大会で掴んだ手ごたえに満足な表情。
 選手たちはより一層の技能向上を誓い合い、会場を後にしました。
 
◆過去の大会の様子はこちら◆
 ●第23回全国青年技能競技大会 〜in福井〜
 ●第22回全国青年技能競技大会 〜in千葉〜
 ●第21回全国青年技能競技大会 〜in島根〜