●平成20年度−全建総連青年技能競技大会予選 『第15回埼玉土建大会』 

 
 7月27日、技術研修センターで「第24回全国青年技能競技大会」の予選会となる、第15回埼玉土建大会が開催され、10人の青年選手が技を競い合いました。 代表の座を勝ちとるため、この予選会に向けて各々の選手は練習に励んできました。課題の「四方転び踏み台」は、大工の基本がつまった全国大会と同じもの。

 午前9時、今野主任講師の合図で協議がスタート。 各選手、いっせいに図面作成にとりかかります。 30分を過ぎ過ぎた頃から、完成した選手から次々に図面を提出。 図面の採点を終えた福島審査員からは、「現段階では各選手にほとんど差はない」との言葉が。
 昼食休憩を挟み、削り、刻みの作業へ。ここでの出来が作品の完成度を左右するため、各選手とも何度もチェックを重ね、丁寧に部材を仕上げます。
 残り1時間に差し掛かると、続々と組立て、仕上げへと作業は進み、各選手、残り少ない時間で納得するまで修正していきます。
 午後4時、競技が終了。8名の選手が作品を時間内に完成させ、提出。延長して2名が完成させ、今大会は全選手が作品を完成させることができました。
 後は審査を待つのみです。各選手の作品の仕上がりは甲乙つけがたく、審査は難航。 
 午後5時30分と大幅な時間遅れで閉会式へ。                                 ◆課題 : 四方転び踏み台◆

      【 出場選手 】

 ・ 原   祐司 、 矢口 洋司 (越谷)
 ・ 櫻井 淳士  (川口鳩ヶ谷)
 ・ 比留間 圭治 (朝志和)
 ・ 小島   卓 (ふじみ野)
 ・ 鈴木 大介 (東松山)
 ・ 多比良 和也、福島 教仁、町田 将士 (深谷寄居)
 ・ 田村 正仁 (本庄)
                            計10名

  惜しくも4位となった小島卓選手(ふじみ野)には、特別賞が送られました。 選手たちは他選手の作品との出来を比べ、自分の足りていないところを確認し、来年への挑戦を決意した。
今回3位入賞した町田将士選手は、1位の多比良選手と一緒に仕事をしている後輩。先輩の背中に追いつこうと3度目の挑戦で、ついに代表の座を手中に納めました。本人は「名前が呼ばれたときは、本当に驚いた。全国大会でもがんばる。」と新たな決意も。


   なんと、
   深谷寄居支部が代表の座を独占!

  今野技能士会会長から、いよいよ順位の発表。第1位、多比良和也選手(深谷寄居)、第2位、福島教仁選手(深谷寄居)、第3位、町田将士選手(深谷寄居)の名が告げられると、一緒に闘い抜いた仲間から拍手が。
深谷寄居支部から出場した3選手が、全国大会の代表選手となりました。


左から、福島選手(2位)、多比良選手(1位)、町田選手(3位)

  入賞した3選手は、9月17日(水)〜19日(金)にかけて岩手県盛岡市で開催される、全建総連主催の「第24回全国青年技能競技大会」に埼玉土建の代表選手として出場します。
惜しくも代表を逃した選手の思いを胸に、全国大会での奮闘を誓い合い、閉会しました。

 

 

   ※ 第14回埼玉土建大会の様子は、こちらです。