【その43】 構造設計一級建築士「みなし講習」 〜修了考査通過者は5983人〜
建築技術教育普及センターのまとめによると、今年11月28日(金)施行の改正建築士法で創設される「構造設計一級建築士」のみなし講習における修了考査の通過者は5983人だった。1万2044人が受講しており、合格率は49.7%になった。
講習地別では東京が全体の5割以上を占めている。都道府県別で最も少ない県でも、修了考査通過者は10人以上存在しており、国交省は「9月11日に修了考査の通過者を発表した設備設計一級建築士ほど地域的な偏りはない」とみている。11月2日には、不合格者を対象に再考査が行われる。合格ラインを若干下回った人が多かったため、再考査で合格者の上積みがあるとみられる。
改正建築士法では、高度な構造計算が義務付けられる建築物(RC造高さ20m超、S造4階建て以上、木造高さ13m超または軒高9m超など)について、構造設計一級建築士による設計または法適合確認が義務付けられる。
構造設計一級建築士の資格取得には、原則、一級建築士として5年以上構造設計に従事した後、国土交通大臣の登録を受けた登録講習機関が行う講習の受講および修了考査の通過が必要。
なお、今回のみなし講習は北海道、宮城、東京、愛知、大阪、広島、福岡、沖縄の全国8ヶ所で行われた。講習地別の修了者数を見ると、東京が3181人で全体の53.1%を占め、以下、大阪(1177人)、愛知(579人)、福岡(401人)、広島(253人)、宮城(241人)、北海道(127人)、沖縄(24人)と続く。
国交省は、構造設計一級建築士の関与が必要な物件数を年間2万5000〜3万棟程度と見込んでいる。
今回の結果については、「全国ベースで見ると、ある程度必要な技術者は確保できているが、地域偏在という問題の発生は考えられる」としており、今後、この問題への対応策を検討していく方針だ。
2008.9.24「日刊建設工業新聞」より |