【その150】 二級・木造建築士の試験見直し、作成図書は増加へ

 建築技術教育普及センターは2011年12月1日、二級および木造建築士試験の内容見直しの概要を発表した。
設計製図試験の際に作成させる図書量を増やしたり、設計の自由度を拡大したりする。設計課題の建物について、用途をより一般的にしたり規模を縮小したりするなど受験者の負担にも配慮し、難易度や合格率の変動を抑える方針だ。見直し後の試験は12年から実施する予定。

◎「二級」では設計意図の記述を追加
 同センターは11年の試験問題を“たたき台”として、設計製図試験の見直しの方向性を記載した「見直しのイメージ」をウェブサイトで公開している。
 二級建築士試験のこれまでの設計課題では、延べ面積だけでなく主要な部屋の床面積の目安も与条件に盛り込んでいた。今回の見直しで床面積の具体的な数値は原則として与条件から外し、ゾーニングをどうするかは受験者に考えさせる。設計の自由度が大きくなるのを受けて、設計の意図や工夫に関する「計画の要点等」を新たに100〜200字程度で記述させる。「設計内容に関して説明責任を果たす能力も問うことになる」(同センター試験部の担当者)。
 その一方で、設計課題になる建築物については、用途などをより一般的でシンプルにして、なるべく多くの受験者が現実につくる機会がありそうなものにする。さらに11年まで4時間30分だった設計製図の試験時間を5時間に延長して、受験者の負担が重くなりすぎないよう配慮する方針だ。

◎「木造」では軸組図などの作成を追加
 主として木造軸組工法の構造計画能力を問う木造建築士試験では、従来の2階床伏図兼1階小屋伏図の他に、軸組図や2階小屋伏図の作成も求める。さらに1階平面図の柱の位置は、受験者に記入させるのをやめて、試験問題の中であらかじめ定める。「梁の架け方など架構計画が適切かどうかは、柱の位置をそろえたほうが正しく評価できると判断した」(建築技術教育普及センター試験部の担当者)。二級建築士試験とは逆に、設計の自由度は縮小するとも言える。
 木造の設計製図試験でも試験時間は30分延長して5時間とする。設計課題となる建物については規模をより小さくし、形や間取りをできるだけシンプルにして受験者の負担軽減を図るという。
 12年に行う二級・木造建築士試験のより詳細な内容は、12年の3月上旬と6月上旬に明らかになる予定だ。

◆ 二級建築士 : 見直しのイメージ(平成23年試験問題を例にした場合)
           http://www.jaeic.or.jp/2k-shikenminaosi_image.pdf
◆ 木造建築士 : 見直しのイメージ(平成23年試験問題を例にした場合)
           http://www.jaeic.or.jp/mk-shikenminaosi_image.pdf

   2011.12.26 ケンプラッツより