将来に必ず役立つ
 〜 技能伝える大切さ実感して〜 
    昨年と同様に第二期の大工基礎講座は、プレカット材が主流の住宅建築で働く仲間が中心に集まりました。
 カリキュラムを3つに分け、道具作りから、墨付け・継手、そして最後には在来軸組住宅を建てるという内容でおこなわれました。
  大工基礎講座の総まとめとなる「在来木造軸組編」は、講師陣の手厚い指導のもと、3月6日から10回にわたり取り組まれました。
  この講座では、受講生が分担して土台、梁、柱を加工し上棟式に臨みました。また、平日の夜間講座は、仕事を終えてからの授業でしたが、受講生の「技術を向上させたい」、「この仲間と何としても上棟させたい」との気持ちから、ほとんど休むことなく授業に参加したことが特徴的でした。
  4月15日(日)、午前9時から技術センターの一角に足場を設置し、この日のために頑張って準備してきた部材を使い、上棟がスタート。土台、柱と進み、重たい梁は縄をかけて吊り上げ組み立てました。こうして午後3時、立派なミニ住宅が完成しました。
  上棟式後の交流会では、受講生から「自分たちで加工した材木で建てることができてうれしい」、「技術を向上させることができた」、「この講習を受けてよかった」との声があり、また講師陣を努めた技能士会の方々からは「受講生の真面目さ、ひたむきさに感心した」、「この講座で学んだことは後で必ず約に立つ」などの感想が出され、講師、受講生の交流が深まりました。
  受講生の中には、4月26日から始まる「第6期さしがね教室」に参加する仲間もいます。
  技能・技術を伝える大切さをあらためて実感した講座となりました。

          【技術研修センター中村記】

 

↓↓↓ 埼玉土建技能士会の講師陣による指導のようす